深川東墓地にて、お墓の再研磨と基礎を立ち上げるリフォーム工事
深川・北空知、旭川を中心に、お墓や石材のお仕事をさせていただいております、マル安三上石材の三上です。深川市の深川東墓地にて、お墓の再研磨(ポリシングミックスGC)、囲い部分のリフォーム工事をさせていただきました!
深川市 深川東墓地 再研磨・リフォーム
父の代に建立させていただいたお墓のリフォームをさせていただきました。このたび奥様が亡くなられ、ご納骨にあたって「きれいにして納めてあげたい」とご希望で、リフォームをご検討でした。
こちらが深川東墓地にあるご相談のお墓です。お墓本体と、周りにはブロックの境界が置かれています。お客様は、墓地内の草取りも大変だとおっしゃっていました。
お墓は昭和50年代に建てられて40年以上が経っていますが、まだまだきれいな状態です。ただ、囲いのブロックは風化で傷んできており、ブロックに草がまとわりつくくらいでした。また、周りにも新しく高さのあるお墓が多くなってきたため、お墓が低く感じられるようになっています。
お客様は、お墓本体はそのまま利用して、雑草にも悩まされることのないリフォームをしたいとお考えでした。そこでご希望を伺って、合わせて囲いの部分を少し持ち上げて高くすることをご提案しました。最近のお墓は地面の高さより30cmほど高い位置に設置することがほとんどです。また、お墓本体も解体するタイミングでの再研磨をご提案、詳細をお打ち合わせして工事をお任せいただきました。
工事が始まっています。ご遺骨を取り出して墓石本体を一度解体し、再研磨のため工場へ持ち帰ります。一度更地に戻してから新たに基礎工事を行います。枠を組んだ内側にコンクリートを流し込む準備をしているところです。弊社で使用しているのはメタルフォームという鉄板の枠で、仕上がった際に木枠のようにガサガサした感じにならず、なめらかな仕上がりになります。今回は30cmほど立ち上げます。
ご家族とお話をしている中で、「奥様を偲ぶのに何か思い出となることはありませんか?」とお尋ねしたところ、娘さんから「お母さんの好きだった勿忘草(わすれなぐさ)を彫刻できませんか?」とお話がありました。そこで、お墓の一部にかわいらしい勿忘草の花を彫刻することにしました。図柄はお客様の気に入った画像を数点ピックアップしていただいて、その中から彫刻映えするデザインを選んで彫刻しました。写真は、ゴムシートに図柄を写してシートをカットし、ブラスト彫刻をする準備をしています。
工事完了です!
お墓本体は再研磨して新品のようなきれいな明るさを取り戻しました。基礎を30cmほど立ち上げてお墓を設置、コンクリートを打設しているため防草効果もあります。明るい色合いの五色の玉砂利で、明るくきれいなお墓に生まれ変わりました!
お墓本体です。再研磨でこんなにきれいになりました!文字彫刻の色も入れ直したので、とてもすっきりしています。お墓は建てられて時間を重ねると、石のツヤも落ちて、色々な場所に水垢も付着してしまいます。そうしたお墓をきれいにする場合、どのくらいまできれいにするか、手の加え方で費用も違ってきます。今回は、多少費用は掛かるものの新品同様にきれいになる方法をお選びいただきました。
こちらは「グロスチェッカー」というツヤ度を測定できる機械です。今回の再研磨は、弊社オリジナルの再研磨システム「ポリシングミックスGC」をおすすめして採用していただけました。きれいに研磨されたお墓であれば、80%後半~90%くらいの数値となります。こちらのお墓は、もともとのツヤ度は45%ほどだったのですが、再研磨後の数値は90%まで回復しました!
勿忘草の彫刻です。上台正面に彫刻をしました。ご希望で、鮮やかな空色を彩色しています。お子様方からのプレゼントとして、「きっと母も満足してくれたでしょう」とおっしゃっていただけました。
こちらはお墓の向かって左手にある、ペットのお墓です。娘さんからの新たなご要望で、「いずれは私もこのお墓に入るつもりなので、ペットもそばで弔いたい」とおっしゃっていたので、お名前を彫刻できるよう設計した墓石をあわせて設置、弊社で以前火葬させていただいたご遺骨をお納めしました。今後もし新たに納骨の必要があっても、こちらに一緒にご納骨することが可能です。とても安心していただけたようでした。
入り口門柱には家紋を入れ、お墓手前には物置き石も設置しました。全体にすっきりしたデザインでご予算内でご希望を叶えることができ、お客様にも大変ご満足いただくことができました。「きれいにして納骨してあげたい」という皆様のお気持ちできれいになったお墓を、亡くなった奥様にも喜んでいただけていると思います。これからもどうぞ末永く大切にお参りくださいませ。
今回のお墓のように、地面と同じ高さに建てられたお墓は、昔は数多く建てられていました。最近では、少し基礎を立ち上げてお墓を施工するのが一般的になってきています。こうしたお墓では、周りに比べて低く見劣りして感じてしまうという以外にも、雑草の管理にお困りの方も多いです。弊社ではお墓の管理サポートも行っていますが、同様のお悩みの場合、全体的に基礎を打ち直して高さを出し、同時に雑草対策とすることが多いです。ただ、基礎を上げすぎると入り口階段の段数が増えてしまうため、30cmほど立ち上げて高さ15cm程度の階段が一段となるよう調整、高すぎず低すぎず、お参りのしやすい高さに設定しています。一段の階段も不安・・・という場合は、階段横に手すりを付けることもできますよ^^ 弊社では、長い将来気持ちよく安心してお参りいただけるお墓作りをお手伝いしています。
お墓のリフォームに関する記事
●お墓の再研磨や外柵リフォームで、40数年前のお墓を将来に残すご提案。深川市営深川西墓地
●お墓じまいにあたり、お墓の一部を墓誌として再加工・設置。お墓があった証を残す、新しいカタチのご提案
●亡き夫への想いをカタチに。大好きな缶コーヒーを石で製作、お墓の磨き直し等のリフォーム。深川市の音江墓地にて
●墓地内の通路の水はけ改良工事。排水パイプを埋設して雨の日も歩きやすく、深川市一已墓地にて
●雨竜郡雨竜町墓地にて、古くなったブロック柵のリフォームやお墓の磨き直し。数値測定でリフォームの「見える化」
●ひび割れてしまった柵の改修工事。新旧の基礎をしっかりと連結して部分改修、深川市一已町の一已墓地にて