木目を活かした活かした彫刻による看板を製作しました(その2)

深川市・北空知・旭川市を中心に、お墓や石材のお仕事をさせていただいております、三上石材の三上です。今回は、前回のブログの続編で、同じく石材彫刻の技術を活かした木製看板の製作です。温泉宿の女将さんからのご依頼でした。北海道占冠(しむかっぷ)村にあります「森の四季」という温泉宿。温泉の名前のごとく、《自然のぬくもり》をイメージした看板を作りました。

木目から優しさや温かみが感じる看板に仕上がりました。

依頼者さまからご用意していただいた地元で採れた木材です。地消地産ともいうべき、今頃風に言えばSDGSのような考え方でしょうか、地元愛が感じ取れる素材を利用します。

木に彫刻する文字は、今回も前回同様に、書道家としての私が自ら揮毫をさせて頂きました。

観光客の海外の方にも、文字としてだけでなく、絵としても見てもらえるイメージの書き方です。

揮毫した文字を彫刻用保護ゴムシートに転写したところです。

文字型を木材に貼りつけ、彫刻前の準備が出来上がりました。

彫刻が終わりました。木目の柔いところと硬いところの差で、木の年輪が立体的に浮き出ました。

彫刻が終わった後は、鉋や彫刻刀で以って若干の調整をしてから、文字に塗料したところです。

完成です。ロゴマークも「四季」を感じる鮮やかな仕上がりです。

下の台座も取り付けました。それぞれの年輪の表情が、リズミカルで面白いです。

これが、宿の玄関に設置した写真です。オリジナルの看板が、入口で温かく迎えてくれます。女将さん曰く、『想像以上に素晴らしい看板が出来ました。看板のところで記念撮影をしてくれるといいですね!』とおっしゃっていました。皆さん、是非とも、温泉「森の四季」に立ち寄ってください。そしてそのあと、私にもコメント頂ければありがたいです。石材ばかりでなく、木材を利用した彫刻をいたしております。看板を製作してみたい方は、お声かけ下さい。