木目を活かした彫刻による看板を製作しました

深川市・北空知・旭川を中心に、お墓や石材のお仕事をさせていただいております、三上石材の三上です。今回は、石材に彫刻する技術を基に、木材を利用した看板製作のご依頼を受けました。看板製作では、①木に直接文字を揮毫する場合と、②彫刻する場合(文字の部分を⑴掘り下げる⑵浮き出させる⑶かまぼこ彫り)があります。

依頼者の方が持参された木材です。木材の状態を見て、今回の彫刻の仕方として、「文字を浮かし、字の周りの木目が綺麗に浮き出て、字が引き立つ」ことを提案しました。

文字については、書道をしている自分が何パターンかを揮毫して、選んでいただいたものがこれです。

木材には、サンドブラスト彫刻用のゴムシートを貼りつけ、揮毫した文字を転写します。

文字型をカッターで切っていきます。

文字型を切り抜き、彫刻する文字周辺のゴムシートを剥がしました。彫刻前の準備が整いました。

さぁ、彫刻です。石に彫刻する仕方と同様ではありますが、木の場合は、柔らかいところと硬いところの差が木目によってありますので、彫刻の加減が微妙に難しいところです。慎重に掘り下げて彫刻していきます。

彫刻が終了しました。

文字が浮き出て、文字の周りの木目が自然な風合いに浮き上がって出来ました。

文字にペンキを塗装して完成です。オリジナルの看板が出来上がりました。今回は、自衛隊からのご依頼でした。この看板の引渡式にご招待され、無事お渡しいたしました。隊の皆さんの活動士気が高揚出来ます事を願って、カッコよく製作しましたが、隊の皆さんより『日々の仕事に身がしまる思いです!』と看板製作に感動して頂きました。引き続き、看板製作に関わることがあれば、依頼者の想いを汲みいれた製作をしていきたいと思います。